仕事のスキマ「グレーゾーン」は誰の仕事?マルチな人は重宝される。

あなたは何を生業にしていますか?

何屋さんですか?

何かを専門に仕事していますか?

組織に所属していても、フリーランスでも、1つの事だけをしている人ってほぼいないと思います。

 

表から見えない仕事はたくさんある

 

販売員にしても、接客はするし納品時に検品だってするし伝票も読めないといけないし、店頭でのおたたみだって必要だし、在庫確認の電話や作業も必要だし、サイズ直しの採寸法とか提案とか。挙げればキリがないですね。

 

どんな仕事にもそれ以外に付属してくる作業や必要知識があるものです。

 

PBの服飾デザイナーしている時は会社なのに人員が私だけという特殊な状況も重なり、デザイナーというよりは何でも屋さんに近かったですね(笑)

 

デザインおこすのはもちろんですが、生地選び、付属品選び、それらの発注、染色指示、プリント工場とのやりとり、タグの発注、洗濯ネームの確認、要尺計算、サンプルチェック、採寸、パターン修正、工場との細かなやりとり、展示会の準備、書類の作成、小売店への営業、売上管理、とかとかとかとか(笑)

 

 

少し前に、ある専門商社から業務委託デザイナーのお話しいただいたのですが、その時の担当者さんとのお話で「デザイナーはいっぱいいてるけど、デザインしかできへん人多いねん。」と。

 

仕事にはグレーゾーンが存在する

 

私はデザイン以外の業務も含めて好きでしたし、何より必要に駆られてせざるを得ない部分もあったので、それが当たり前だと思っていたのです。

 

ただ、私の場合は自分ではデザインもパターンも生産管理も、どれも一流といえるものではないですが、どうも一連の流れをこなせることが強みでもあるのかな?と感じ始めたのです。

 

仕事のスキマにはグレーゾーンが存在します。例えばデザイナーとパタンナーの間にはどちらがするのか、すべきなのか、曖昧なこともあります。

Web制作の現場なんてもっとグレーゾーン多いのではないでしょうか?

 

 

そういうグレーゾーン、いわゆるスキマをこなせるのって重宝される。

 

目に見えない所で言えばそれぞれの工程の間をうまく繋ぐコミュニケーション能力だったり、前後の工程を知っているからこそスムーズにできる段取りなど。

 

自分の中で満遍なくいろいろできるのって、中途半端でコンプレックスだったのですが、もしかしてコンプレックスどころかうまく使えばとても役に立つのでは?と考えています。

 

誰のために、なんのためにやっているのか?

 

以前の記事に書いたのですが、お仕事する上でお客様やクライアントが満足して幸せに、そして発展することが大前提だと思うのです。

→想いを仕事にするということ。あなたは誰のためになにを提供していますか?

 

あと、自分のところでなんとかしようとするけど時間もかかるし効率化もクオリティーも追求できないのなら、速やかにプロフェッショナルに外注なりなんなりお願いするのが一番良いですね。

流れを把握していて、尚且つグレーゾーンやスキマがわかるなら、なにを誰に振ればいいかも判断しやすい。

抱え込まないことによって、かかわる人々と共に発展できるし、お客様にも質のいいものを提供できる。

 

場面によって自分を使い分ける

 

私の場合ですと、一通りこなせる事柄がいくつかあるので、個人でモノづくりやサービス提供されている方に重宝されることが多いことに気が付きました。

かゆい所に手が届く存在といいましょうか。

わざわざ聞くにしても誰に?とそれすら困っている方もしばしば。

 

大きな流れのお仕事ですと、自分は〇〇と〇〇は引き受けられるけど、この件はもっとこの〇〇が得意な人に、と。

 

このことで、自分の商品やサービスの質を上げて拡大させていくには信頼できるビジネスパートナーがとても重要だし不可欠だと気が付きました。

 

今、アクセサリーやWeb関連のデザインをして制作して提供していますが、どこが得意でどこが弱いのかも把握しています。

 

例えばアクセサリーですとお客様の伝えたい抽象的なデザインを具体化するのが得意ですが、もっともっと優れた職人さんに作る部分をお任せした方が、商品としてのクオリティーも上がるし、仕事の幅も広がる。

 

 

あと、致命的なのが自分の商品やサービスを売り込むのが下手(笑)笑えないわ。

 

一人でデザインから販売までこなすことにも魅力はあります。

でもそこは今後の発展を考えると使い分けていくべきだな、と。

 

本来、組織ってこうして出来上がってくものなんだろうなって思います。

 

会社ってそういう人たちの集まりですよね。

受付だって事務だって企画だって営業だって社長だって。

 

「1つの事しかできないんです。」

「特技はないんです。」

 

そう思うそこのあなた。

メインであれスキマであれ、絶対何かできると思います。視点を変えて、自分を掘り下げてみるって大事。

 

自分は具体的に何ができるかを提案するのもチカラ

 

先日ぼんやりとビジネスパートナー探すぞ、と話したときに、私は〇〇と〇〇と〇〇が得意でこんなことができます。いつでもご依頼お待ちしてます!って即座に返してきた方がいたんです。

そのとき何を感じたかというと、

 

 自分にはこの具体的にアピールするチカラが足りない! 

 

ってことなんですね。

 

ゴリ押しじゃないんですよ。でも自信と余裕をうかがわせる雰囲気が素敵だなと。それと同時に、キチンと稼げてる方はやはり違う。

自分の未熟さと甘さが浮き彫りになった瞬間でもありました。

 

何でも言語化って大切ですね。

怖がらずにどんどん発信していきたいと思います。

 

 

あなたは自分がどこにハマるかアピールできますか?

 

 

 

 

筆者プロフィール

rie-ueno
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上野理恵(うえのりえ)

アール代表兼デザイナー

美容師、アパレル販売員、アパレルデザイナーを経て現在アクセサリーデザイナー、講師として活動中。

数年前にヨーロッパの伝統的な刺繍の一つ、ソウタシエに出会い、技術として取り入れる。現在は独自のソウタシエアクセサリー講座を開催。

ソウタシエだけではなく、ワイヤーワーク、ミシン加工による作品展開など、専門分野は多岐に渡る。

カタチや枠にとらわれない自由な発想とデザインによる完全おまかせのオーダーアクセサリーが一番人気。リピーターも多い。

少しトーンの低い声で繰り出す大阪人特有のキャラクターが親しみやすいとの声も。

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