自分は何も知らないということ~一知里邸のお茶会テーマ「逆転の発想 」から気付いた自分の胸の内

一知里邸企画 第24回 「お茶○遊び」

テーマ:【光弘庵 茶室が誘う…発送の逆転】
に参加させていただきました。



6月のある日のお茶会レポートです。
随分時間が過ぎてしまいましたが(+_+)

一知里邸オーナー髙橋里美さんことマルさんのイベントに
参加させていただくようになり気がつけば丸2年です。
個展の開催もこちらの一知里邸ギャラリーにお世話になっております。

まだ2年だけど時間が経つのは早いなあ…

「千利休の心を感じながら、ちょっとしたお作法とお料理とお点前
そして…おしゃべりも。」

茶道のことがわからなくても大丈夫とのことで、
毎回変わるテーマを楽しみに足を運んでいます。
マルさんや周りのベテランの方がいつも温かく手を差し伸べてくださいます。

私自身、お茶の嗜みはなく、初心者どころか別世界です。

自分は何も知らない

このお茶会を通しての作法や会話は

「自分は何も知らない」

ということを知ることができる貴重な場です。
それは作法だけではなく、人生を生きていく上での事全般。

私の人生、半世紀。もう半世紀。まだたったの半世紀。

たった少しの経験で、知った気になっていた20代。
知らないことにばかりブチ当たり痛い目に遭っていた30代。
やっぱり未熟な自分に凹む40代。

そう。
知ることができるのなんて、砂漠の中の砂粒ほど。

ようやく自分自身のことがわかってきたのと、
自分は知らないことだらけなんだと本気で自覚しだしたのは
ほんの最近かもしれません。知った気でいたからね。

⁡「逆転の発想」

いつもと違う流れで会話が始まりました。

そして、いつもは茶懐石をいただく空間でお点前もいただいてから
お茶室に移動し、そちらをロンパールームとして紅茶とスイーツを。

逆転はこれだけはありませぬ。

狭く閉ざされた茶室で繰り広げられる女だけの密談。
ここでようやく参加者のみなさんの正体を(笑)
⁡内容は参加者だけの胸に。。。(すみません)

他者の会話から気付きが得られる素晴らしい空間でした。

季節を感じる器、茶菓子
細やかなしつらえ。
マルさんの心遣いが日々の疲れをスーッと癒してくれました。



今回の「逆転の発想」で、自分の凝り固まった概念を逆転の発想で捉えてみよう、
そう思うようになりました。

大きくしようと思っていたことは、逆に小さくまとめてみる。
避けていたことに体当たりしてみる。
書き出すとキリがないくらい、いろいろ出てくるのですが(笑)

押してもダメなものは引いてみるとか。

お茶会での会話がヒントになった人間関係の事

このお茶会に参加する前後の日常で、
私自身ちょっと引っかかることがあったのです。

ここからはお茶会に直接関係ない話なのですが・・・。

引っかかったり、モヤモヤする時って
大抵、自分の本音に嘘をついていたり、気付いていなかったり、
都合よく見ないふりしていたりってことがほとんどです。

例えば人間関係で何か引っかかったり、モヤモヤするときは
対象との出会いまで遡ります(これはあくまで私のやり方です)

良い、悪い、好き、嫌い、後付けの評価は横に置いて

その人とどんな始まりだったか。
違和感を初めに感じたのはいつだったか。

私の場合はこのことを振り返ると、
自分が何を選択して今の状態になっているのかがわかることがほとんどです。

・・・まあ、ここまで時短で内観できるようになるまで
本当に長い時間もがき苦しみましたが(+_+)
といってもまだまだですが。

相手のせいじゃないのです。
自分の小さな選択の結果が今の目の前にあるということを
痛いほど経験してきても、まだやらかしてしまうことも多いです。

ああ、あの時無理にいい顔していたな、
あの一言に傷付いたのに見ないふりして蓋したな、
心が狭いと思われたくない etc…

私のひねくれた地雷を踏みつけられたことに対して
こんな自分ルールだけで拒絶反応する自分はダメだ、とか
大したことじゃないから許さなきゃ、とか
まあ~しんどいですわな。

でも、そもそも、ずーーーっと以前に違和感感じてたよね?
それ、なんで無視し続けてきたの?
ってところが一番肝なんです。

そこに気が付けば、もうその健康じゃない関係は手放してしまえばいいのです。

別に攻撃したり、無視したりじゃない。
自分の心は自分で守る。あとは抗わない。私の心は私のもの。
イヤなものはイヤ。それでいいんだと。

そもそもね、全ての人とわかりあえるなんて無理です。

日本の教育が周りのみんなと仲良くしましょうだから
無意識に、反射的に仲良くしなきゃ、嫌っちゃダメとか
自分の心を無視してまで無理をしてしまうことも多いと思うのです。

そもそも、義務教育で出会う人は
「同じ地域に住んでいる同世代」で
自分で選んで出会っているわけじゃない。

そりゃ馬の合わない人もいますわよ。

社会に出たときに「考え方、価値観の合わない⁡人」との
付き合い方や対応を学ぶ場所だと、私は考えています。

人の悩みの90%は人間関係~他者との比較

人は生きてたら多かれ少なかれ、必ず他者と関わります。
人の悩みの90%は人間関係だともいわれています。

それは何故か。

例えば、誰とも関わることなく山奥で自給自足していたら・・・
誰かと何かを比べることがないですよね。

そう、人の悩みは「他者との比較」から生まれるものだと思っています。
残りの10%は健康とか、他者が介入しないこともいろいろあるでしょう。

能力
容姿
内面
経済力

比較で悩みに変わる。

今回の私は自分の内面ですね。
他の人は許容できるはずだから・・・
良く考えたらその他の人は具体的に誰やねん(笑)

違う場所でお互い機嫌良く生きていけばいいのです。可能な限り。

家族とか親族とか、職場とか、すぐに距離を置けない場合もあるでしょう。

でも、建前や人の目を気にせずに
素直な自分の心の声に気付いてあげられるだけでも
心は少しでも軽くなるものです。

「昇らない太陽はない」

暗黒の時間を過ごしたことのある私の
長い長いトンネルを出たときの気持ちです。
もちろん真っ最中はしんどいんだけどね。。。

今しんどい人、しんどいよね。
でも自分だけは自分に優しくしてあげてくださいね。

まだまだ学び盛りだくさんの人生、
一緒にお付き合いいただける方、
どうぞこれからも上野理恵をよろしくお願いいたします_(._.)_⁡

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筆者プロフィール

rie-ueno
rie-ueno
上野理恵(うえのりえ)

アール代表兼デザイナー

美容師、アパレル販売員、アパレルデザイナーを経て現在アクセサリーデザイナー、講師として活動中。

数年前にヨーロッパの伝統的な刺繍の一つ、ソウタシエに出会い、技術として取り入れる。現在は独自のソウタシエアクセサリー講座を開催。

ソウタシエだけではなく、ワイヤーワーク、ミシン加工による作品展開など、専門分野は多岐に渡る。

カタチや枠にとらわれない自由な発想とデザインによる完全おまかせのオーダーアクセサリーが一番人気。リピーターも多い。

少しトーンの低い声で繰り出す大阪人特有のキャラクターが親しみやすいとの声も。

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