アルビオンファンデーションフェスに学ぶマーケティング。大人気の体験型プロモーションを考察。

こんにちは。アールの上野理恵です。

先日、アルビオンファンデーションフェスとやらに行ってきました。

 

ALBION Foundation Fes 2018 “GIRLS POWER”

 

あんまりこういうの詳しくないんですね、私。笑

そもそも、お友達とランチに行く約束をしていて、

こんなのがあるけど行ってみない!?

と、このイベントを初めて知り、2人で応募したわけです。

 

あとで聞いたのですが、めちゃくちゃ人気のイベントだったらしく、

応募者に対して当選者は3割だったとか!

なんとワタクシ当選したのでございます♪

 

サンプルもらえたり体験出来たりと盛りだくさんのイベント。

このイベントで私が個人的に感じたことをレポートします。

 

入場は人数を制限しながら

まず、人の多さにビックリ。

普段、人の列に並ぶこととは無縁というより絶対に避ける私は、

このイベントの人気ぶりに驚き。

 

 

そして、会場の装飾はいかにも女性のテンションが上がりそうなピンク基調。

スタッフさんが抽選番号を確認すると、早速何やらもらえるらしい。

 

まず、ミネラルウォーター。

気が利きますね~

 

 

オリジナルトートバッグ、

会場ブースの案内図

来店予約でサンプルがもらえるチラシ

オリジナルタンブラー

 

・・・いきなりこんなにくれるの?笑

 

そして、会場に入ってすぐ、抽選ガラガラを発見。

どうやらブースを最低4つ周ってスタンプをもらうと、

この入り口の大きなガラガラで必ず何かサンプルもらえるんだとか。

 

 

まず感心したのが、ブースを周ってもらうための仕掛け。

どうせなら4つ周ってガラガラしたいよね、と思わせる。

ふむふむ。詳細はまとめで。

ではお次。

 

新作ファンデーションサンプルの渡し方

「ファンデーションサンプルはもうもらいましたか?」

と聞かれたので、まだです。と答えると、

いきなり新作ファンデーションの説明が。

え?こんなに大勢来てるのにわざわざ全員に説明してるの?!とビックリ。

 

すでに声枯れてますやん。

 

並んでただ受け取るだけではない模様。

全部で5種類あったのですが、

その中から、自分が気になるものを3つチョイスできる仕組み。

 

これもよく考えられてるなと。

 

人間ってただもらったものって関心薄い傾向があると思うのです。

でも無料のサンプルとはいえ、自分で考えて選んだ、

ってことに大きな意味があるって思いました。

 

少しですが相談できたんですよ。

 

私「私は乾燥しやすいので、どのサンプルが良いですかね~?」

スタッフ「それでしたら、こちらのカバー力はあるけど薄づきの練りタイプとかオススメです。」

 

てな感じで選んだんですね。

そうすることで、無意識でも私の関心はそのファンデーションに向いているわけです。

 

 

自分で選択しているという事実。

これってとても大事。

 

はい、お次。

 

ブース選びの際にお友達が言ったのは

「どうせなら4つ周ってスタンプもらおうよ!」

はい、きました。笑

やっぱり人間の心理としてはこうなりますよね?

 

次に周ったのが、鏡絵馬。

コレ、何かというと、

昔個人的に参拝したことあるのですが、

京都河合神社の鏡絵馬がコチラのイベントで書けるコーナー。

そして、アルビオンが代わりに奉納してくれるというもの。

 

手鏡の形をした絵馬(顔を表す模様が入った)に
ご自身の普段使用されている化粧品でメイクをしていただき、
裏に願意をご記入いただくもので絵馬にご自身の綺麗な表情を描いて頂き、
絵馬に願いを託すことにより外見だけでなく内面も磨いて美しくなっていただくと言う絵馬である。
下鴨神社の中にある河合神社

 

女性に人気の神社なんですね。

そして、この絵馬を書こうと思ったら、

くじ引きでアタリが出ないと書けない仕組み。

私はハズレ。

お友達が当たって大喜び♪

 

 

これも書ける人をくじ引きの当たりで絞ることによって、

特別感や限定感が出ますよね。

女ゴコロをくすぐると思います。

 

 

で、このタイミングでステージにゲストが来るようで、

早速そちらへ足を運んでみました。

 

フォーチュンアドバイザー、イヴルルド遙華さん

 

・・・すみません、存じ上げないです。汗

雑誌もテレビもほとんどみないので・・・

でも西洋占星術やタロット占いの連載されてるみたいで、有名なんですね。

 

なにやら誕生日を計算してカテゴライズされたものを説明してくれました。

私たちの番号の説明が終わるとさっさと退散。笑

 

SNS拡散力を駆使した仕掛け

ブースを周る間に、あちこちで可愛いフォトスポットがあるんです。

こんな感じで。

 

 

やっぱりみんなピンクの可愛い背景とかで記念写真欲しいじゃないですか?

え?欲しいもんでしょう?笑

私も撮ってみました。

 

 

ピンクすぎるわ!!!

 

で、ここ以外にもフォトスポットはあるのですが、

会場で撮った写真をインスタグラムに決まったハッシュタグ付きで載せると、

なんとプレゼントがもらえちゃうのです。

 

まだ未発売の美容液のサンプル。

どんだけ太っ腹!

 

 

こうすることでハッシュタグ付きの写真が拡散されるわけですね。

そして知らない人には

「え、なにこれ、おもしろそう!」

と興味を持ってもらえるし、

載せた人は新作サンプルがもらえるという仕組み。

 

別に自撮りじゃなくてもOKなので、

顔出しNGの人も安心してインスタグラムにアップできるというわけです。

 

その中でもこの写真?動画?

カメラが横並びに10個くらいあって、

スタッフさんが花びら撒いた瞬間に同時撮影して1枚の写真になるというもの。

 

 

まさかこの歳になってフラワーシャワーとはね~!笑

でも悪い気はしませんでした。

むしろみんな撮ってるし記念に撮っておくかなー!って勢い。

 

で、この写真、どうやってもらうんだろうと思いきや、

ブース横のタブレットにすぐに反映され、

AirDropですぐさま自分のスマホに転送してもらえる、

かゆいところに手が届く仕掛け。

 

これがわざわざどこかのURLに飛んで、項目入力して・・・

だったとしたら面倒くさくてもういいや、って人も多かったんじゃないかな?

 

特に若い女の子なんかは可愛く撮れた写真、すぐに欲しいですよね。

嬉しい仕組みです。

 

タブレットとアプリのコラボでバーチャルメイク体験

これもイマドキですね。

自分の顔写真をその場で撮って、

アルビオンのファンデーションやアイシャドウを試せるブース。

 

ここでどうせ試すなら、と

最初に選んだサンプルのファンデーションを試すわけですよ。

 

実際にファンデーションを試せるブースもあったのですが、

あまりの行列と、私は肌が弱いので使ったことないメーカーはNG。

というわけでバーチャルで試してみたのがコチラ。

 

 

濃いわ。笑

 

丁寧にアルビオンの何を使ったのか一覧で出るんですね。

後で実際に試してみよう、ってなりやすい。

 

そしてファンデーションのタッチアップの代わりに、

実際にアイシャドウやチークを試せるブースへ行きました。

 

ちょっと私には似合いそうなカラーがなかったので軽く試して終了。

(このカラー合わせについてはパーソナルカラー診断の記事に書いてあります。)

パーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断を総合したものと自分の好みを掛け合わせて自分を魅せる。

 

ゆっくり試せるし、会場の雰囲気も相まって買いたくなるんじゃないかな?

 

おまけ。

手相の冊子もたくさんおいてありました。

 

 

これは手相芸人の島田秀平さんがゲストで来てたからかな。

女性は美と占いは大好物ですよね。

上手いと思います。

 

最後のゲストにりゅうちぇるさん登場

さすが有名?人気?だけあって人の数がゲストの中でも一番多かった。

その辺の女性よりよっぽどお肌綺麗なんじゃない?笑

もちろん撮影はNGです。

 

有名人に実際にアルビオン使ってもらって、

使用感とか、色の出方とかレポートしてもらう王道トーク。

単純ですがわかりやすく伝わるんじゃないでしょうか。

実際の発色とかわかりますし。

 

やっぱり大多数の人は、有名人が良いというものは気になるものです。

あとは一番集客できそうなゲストはもちろん最後にとっておく。

 

会場は再入場可能なんですが、

休憩で離脱してもまた戻ってきやすい仕掛けですね。

実際私たちも途中でカフェに行きましたが、

お友達がりゅうちぇるは見ておきたい!

ということで戻ってからまたブース周りました。

 

アルビオンの思惑通りです。笑

 

まとめ

まず、今回のアルビオンファンデフェスで感じたのは、

企業の最終目的はもちろん顧客獲得なのですが、

既存の顧客も新規顧客も楽しめる体験型イベントだということ。

消費者視点で、かゆいところに手が届いてる

という印象が一番強かったです。

 

対費用効果がかなり気になります。

 

無料サンプルもらえるからラッキー!で終わる人もいてるでしょうが、

まず、イベントが華やかでワクワクできるということ。

そして、来場者それぞれが主役になって楽しめるブース。

回遊性とできるだけ離脱させない仕掛け。

 

で、どこで買えるわけ?となった場合。

ちゃんとイベント帰りに対象店舗でサンプルもらえるチラシ付き。

勢いついた人なら購入して帰りますね。

 

化粧品って、コスメカウンターで初めてのもの試すのって

買う前提じゃないとなんだか申し訳ないな、って

私の場合ですが思っちゃうんですね。

 

しかもその場でいいと思っても、

しばらく使ってみないとわからない。

でもサンプルだけもらいには行きにくい。

 

自分からもらいにいったサンプルと、

勝手にオススメされてもらったサンプルとじゃ

心理的にすでにスタート地点が違う気がしました。

 

しばらく試してみてよかったら使ってみようかな、

と気分的には軽いです。

 

しかも買いたくなったらどこで買えるかわかってるし、

買わなくても頭の片隅には記憶されますね。

印象付けるという意味ではかなり有効なんじゃないでしょうか?

 

会場の他のお客様の会話を聞いていても、

アルビオンの思惑通りだったんじゃないでしょうか。

 

これからの時代は、ますます体験型プロモーションが増えると思います。

そこには絶対、お客様の発想をさらに上回る心遣いが必要になってくると感じました。

私も自分のイベントで新しい発想を取り入れていきたいと思います。

 

 最後に、いただいたモノたち。

 

 

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筆者プロフィール

rie-ueno
rie-ueno
上野理恵(うえのりえ)

アール代表兼デザイナー

美容師、アパレル販売員、アパレルデザイナーを経て現在アクセサリーデザイナー、講師として活動中。

数年前にヨーロッパの伝統的な刺繍の一つ、ソウタシエに出会い、技術として取り入れる。現在は独自のソウタシエアクセサリー講座を開催。

ソウタシエだけではなく、ワイヤーワーク、ミシン加工による作品展開など、専門分野は多岐に渡る。

カタチや枠にとらわれない自由な発想とデザインによる完全おまかせのオーダーアクセサリーが一番人気。リピーターも多い。

少しトーンの低い声で繰り出す大阪人特有のキャラクターが親しみやすいとの声も。

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